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Appoggio vol.10 2008 Spring


対談

マニアックなセカンドライフとして『定年バックパッカー読本』が目指すもの


団塊世代が続々と定年を迎えてセカンドライフをいかに楽しむかが話題になりつつある。 20代にインド・ネパール放浪の旅を体験した編集者の二人が50代からはじめるバックパッカーとは何かを語る。



“50歳を過ぎたら世界一周の旅”
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株式会社オフィスサンサーラ
大嶋まさひろさん
+本誌編集長・江里口吉雄

江里口 『定年バックパッカー読本』ですが、早速買いにいきましたよ。どーんと平積みになっていて、とてもよく売れてるみたいですね
大嶋 ありがとうございます
江里口 早速ですが、なぜこの本を出版しようと?
大嶋 50過ぎて仕事もなんとなく形が見えてきて、ぐるっと一まわりしたって感じがしました。そうすると20代の頃に積み残してきたいろんなことがまた気になってくる。それは全部旅と関わっているんですね。それを追体験というか、もう一度巡っていくような旅というのをなんとなく始めてみたら、またこれが面白かったんです
江里口 いつ頃から旅を再開されたんですか?
大嶋 50歳のとき、ちょうど2000年からです。息子が大学を休学して世界一周の旅に出るというので、じゃあちょっとお前、俺も連れて行けよと。船で上海に行くというので、じゃあ上海ぐらいまで行こうかなと思いました。それがすごく面白かった。そこからですね
江里口 忘れていた血が騒いだ?
大嶋 そう、ちょうど20代の頃の自分みたいのが船の上にワラワラいるわけ。そいつらと話していると、なんとなく自分も昔に戻ったような感じで一瞬、錯覚するじゃない。でも決して自分はもう20代のバックパッカーではなくて、50を過ぎている。だけど、やっぱり旅の形としてはバックパックがすごく楽しいわけ。でも20代の頃のようにはもう旅はできない。いろんな意味で
江里口 それはそうですね。体力もないし
大嶋 たぶんあの頃の旅というのは、あまりものを考えないで体力まかせで行ける所に行くという、どこに行ったかを評価する旅だった。今はそうじゃない。どこまで難しい所に行ったかは重要ではなくて、どこにどんなテーマを持って行ったかがすごく重要になってくると思うんです。たとえばカンボジアに行ったときなんか特にそう感じた
江里口 それは50を過ぎてから?
大嶋 カンボジアは入れなかったからね。江里口さんならわかると思うけど、我々はカンボジアに行って、ただ単にアンコール・ワットがすごく素晴らしいというふうにはならない。単にアンコール・ワット観光だけではすまないわけ。私たちが20代の頃、ポル・ポトは英雄だった。その英雄が実はカンボジアでいく百万の同胞を虐殺していたと知ってしまった後で、旅をしていくカンボジアは全然違うわけじゃないですか
江里口 あの頃は、ある意味でカンボジア革命を賛美していましたね。カンボジアで何が起こったのか、真実は長い間、外に知らされなかった
大嶋 時代の流れの中で自分も変わったろうし、イデオロギーも変わった。その変わり様がいったい何なのかが、旅をすることで否応なしに見えてくる。そういう旅というのはなかなかに奥深くてよいわけですよ。若い頃のように1カ月とはいかないけど、たかが1週間くらい行っただけでも全然内容が違う旅ができるということがわかりましたね。だから...
(・・・続きは本誌アポジオvol.10で)


インタビュー

伝統の中で生きていくライフプラン


日本酒の老舗蔵元で生まれきた酒蔵当主のライフプランとはどんなものか。本誌編集長が相続事業継承の視点で探る。

――こんにちは。老舗蔵元とうかがっていましたが、門がまえといい、建物といい、圧倒されるような伝統を感じますね。建物は昔のままですか?
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第一酒造11代当主・島田嘉内さん
島田 生まれたときからこういう環境ですよ。そっくりそのまま。母屋が慶応時代のもので140年くらい、酒蔵はその前ですから180年くらいになるでしょうか
――第一酒造さんは島田さんで11代目、330年あまりの歴史を持つ栃木県でいちばんの老舗だそうですね。
島田 古いのだけは古いのですが、進歩がない面もあるような…。これは業界の体質もあるでしょうね。酒造業界は、日本酒の需要そのものが最盛期の45%くらいまで落ち込んでいます。そういう中で需要低迷に沿って落ちていく蔵もあれば、なんとか持ちこたえている蔵もある。おかげさまで私どもは横ばいを維持しています。蔵にはそれぞれ“蔵のいき方”がありますから、それによって大きく変わってきますね
――それは素晴らしいですね。第一酒造さんはどういった“いき方”を?
島田 日本酒の級別が廃止された後、私どもでは全商品を普通酒から特定名称酒に変えました。特定名称酒というのは、国税庁の品質表示基準に基づいて造り方が制約を受けているんです。純米酒、吟醸酒、本醸造酒など8つの種類があって、それぞれ米の精米歩合、原料などが決められています。たとえば純米酒は醸造アルコールはまったく入れてはいけないとか。そういう制約を受けています。すべてを特定名称酒にしたのが平成10年。対応が早かったのがよかったのだと思います。最近はごく普通の居酒屋でも、銘柄にこだわって数多くのお酒を置くところが増えています。特に若い人なんか10人いれば10人がみんな違うものを飲んでいるわけです。ガブ飲みしないで、多少高くても自分の好きなものを飲んで楽しもうというんですね
――伝統を守る中にあっても、時代の変化はとらえていかないといけないですね。
島田 もう一つ、これからの日本は少子高齢化社会ですから需要は減る一方。そこで、お酒をどんどん外国へ紹介して出していこうと考えています。既に欧米をはじめ、台湾などのアジアへも輸出しているんです。実はこの7・8月、全日空の国際線ファーストクラスに代表銘柄の『開華』が搭載されていました
――ファーストクラスですか。ビジネスクラスは利用するけど、ファーストはなかなか機会がないですね。実は、昨年の夏にスコットランドに行って、2週間、ウィスキーの蒸留所を...
(・・・続きは本誌アポジオvol.10で)


特集

リタイアメントプランニングで充実した人生を!

“ファイナンシャルプラニングは万人に必要”
ファイナンシャルプラニング、ファイナンシャルプランナーあるいはFPという言葉が、説明なしに当たり前に通じるようになって久しい。しかし、FPサービスを利用している人、利用したことがある人はどれくらいいるだろう。そういうサービスがあると知っていても、一部の富裕層のためのもので自分たち庶民には関係ないと片づけているのかもしれない。 ファイナンシャルプラニングは個人の人生計画に基づいた資金設計を行い、それぞれの人の人生の夢を実現させることが目的である。
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CFP・株式会社エフピープラネット
代表取締役 井畑 敏さん
当たり前のことだが、生きていくにはお金が必要だ。ましてやりたいことをやる、希望する人生を送るためには、それなりの計画を立て、その裏付けとなるお金の準備を考えておかねばならない。したがって、自分の人生の夢、将来の希望を持っている人なら、どんな年代であっても、家族がいてもいなくても、裕福でもあまり余裕がなくても、それぞれのファイナンシャルプラニングがあって然るべきなのである。
“ファイナンシャルプラニングは万人に必要”
中でも特にファイナンシャルプラニングを必要としているのが、退職を控えた人たちである。ファイナンシャルプランナーも、FPサービスに「リタイアメントプラニング」という独立したメニューを設け、退職前後の顧客層向けのサービスを充実させている。いつかは「現役からの引退」がおとずれる以上、リタイアメントプラニングは誰しもが考えておかなくてはならない重要なテーマで、プラニングが適切にできているかどうかで、退職後の長い時間がバラ色にも灰色にもなり得るのだ。
リタイアメントプラニングがなぜ重要なのか、それを考えてみる前に、リタイア後の人生の特徴を挙げてみよう。

 ・収入が限られる
 ・退職時にある程度まとまった退職金(現金)を手にする
 ・自由に使える時間が十分にあり、どんな生活を送るかは本人と資金状況次第である
 ・大多数の人は資産を取り崩して、生活や余暇に使っていく
 ・長生きするリスク、健康不安など将来への不安が大きい

つまり、これまでに蓄えた資産と限られた収入を最大限に活用すれば、人生を自由に楽しむことができる。反面、さまざまな不安に直面する時期でもあり、経済的にも人とのかかわりのうえでも「安心」を求める気持ちが強くなる。漠然とした不安に怯えながらつましいリタイアメントライフを送るのでは悔いが残るだろう。かといって、元気な今のうちにと手持ちの退職金を無計画にどんどん使っていては惨めな老後に陥ってしまいかねない。
ここでわれわれファイナンシャルプランナー(FP)の出番だ。30年程度の長期的な視点でリタイア後の経済的生活基盤がどうなるか、リタイアメントプランという目に見える形にして提案するのである。
(・・・続きは本誌アポジオvol.10で)


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